前職やめた理由を「体をこわして、働き続けることがむずかしくなったため」と素直に伝えて大丈夫なのでしょうか?
採用担当者にどのように判断されるか不安ですよね。
退職理由は面接で重要な項目のひとつになっています。そのため深刻に受け止められると致命傷になりかねません。例え今は回復して問題ないとしても、相手にどう思われるかわかりませんよね。
私は大手企業の中途採用面接に15年以上たずさわっている「はれきち」です。採用者として、体調不良をどのようにとらえているかお答えします。
・体調不良と素直に伝えてはダメ
・体調不良といわずに、他の言い方に変える
・まだ調子悪いなら、事務職をねらおう
この記事でを読むと、退職理由について体調不良と素直に伝えない方がよいとわかります。例え今は元気になっていたとしても、いわない方がよいです。健康問題は採用面接において一、二を争う重要項目となっているためです。体調不良とはいわずに、そこまでいたった原因のみを伝えるようにすれば、採用者の受け取り方は変わってくるでしょう。
退職理由は体調不良と伝えてはダメ
第二新卒の採用面接において、体調不良を理由に会社をやめたとなれば、よっぽど体が弱く、精神的にもろい人物だと面接官から判断されます。採用者のイメージが特に悪くなるひとつが健康問題だからです。
・精神的に打たれ弱い
・仕事をかかえこむ
・ムリがきかない
なぜなら、採用の必須条件が「健康であること」だからです。この条件は採用の大前提となる項目です。
健康第一といわれるぐらい大事な確認事項のため、少しでも疑われると不採用になるでしょう。
今は回復してる
すっかり休んで今は回復しています。だから関係ないですよね?
今はすっかり回復してるので大丈夫ですよね?
忙しくなったら、また病気になるのでは?と思われてますよ
このようにすっかり元気になったこと伝えても、過去の状況が状況なだけに、私はムリをさせることができないと判断します。そうなると採用は一層きびしいものになりますよね。
ただし、例外はあります。責任ある管理職の方が、プレッシャーがすごくて休みがほとんどなかった。おまけにノルマがきつくて、毎日帰りが終電だった。そのような環境下で働いていたので体調を崩したとなれば、話は別となります。
しかし、第二新卒だと、仕事の責任は重くないし、客観的にみればプレッシャーはそこまで強くないですから。(自分では感じてるかもしれませんが…)。
そのため、今は元気になっていたとしても口にしない方が無難です。
心の病を連想させる
体調不良の原因は、極度の疲労、ストレス、眠れないなどがあげられます。一番先に採用者が連想するのが心の病です。採用者が敬遠する理由として、再発しやすく、離職率が高いことです。
採用者は質問で誘導し、何とか核心をつこうとします。ただ、自ら伝えない限り核心にふれられることはありません。
採用者はプライベートな問題ですから、回りくどい言い方で聞いてくるでしょう。よって、自ら言う必要はありません。
第二新卒の採用面接において、退職理由を体調不良だと素直に伝えたら、不採用になる確率が高くなります。
体調不良といわず、違う言い方に
体調不良と伝えるとイメージがかなり悪いことがわかりましたよね。よって、違う言い方に変える必要があります。決して、熱がでたや風邪が長引いた、お腹が痛くなったなどの症状のことではありません。
いたった原因だけを伝える
体調不良とはいわずに、そこまでいたった原因だけを伝えるようにするのです。
自ら体調不良といわなくていいんですね
はい、体調不良を自らいう必要はありません
・残業が多くて先が見えなくなった
・上司のパワハラがすごくて、このままだと潰れると思った
・部内が相談できる雰囲気ではなく殺伐としていた
退職理由の原因を伝えているため、ウソはついてはいません。
採用者は『いたった原因』=『体調不良』と直接結びつけることはありません。
例えば、残業が多くて大変だったので退職を決意しました。と伝えたとします。
採用者の追加質問としては、
・そんなに残業が多かったんですか?
・1ヶ月どれくらいの残業時間でしたか?
・土日出勤や急な残業が発生しやすかったですか?
となります。決して体調不良の質問にはならないのです。
私からのアドバイスですが、体調不良は超ネガティブワードなので、面接官から「体調不良で休んだんですか?」と直接聞かれないかぎりは答える必要はありません。例え聞かれたとしても、「リフレッシュのため休みました」と伝えればよいだけです。
ウソの退職理由はダメ
体調不良という理由がダメなら、うそをついて違う理由に言い換えればよいと思っていませんか?
「やりたい業務のイメージと違った」、「将来性に疑問を思った」など、全く異なる理由に変えたらどうなるでしょう。
面接官から突っ込んだ質問が飛び、返答に詰まったり、つじつまが合わなくなります。
退職理由は必ず詳細を聞かれる重要な質問なのです。答え方によっては不採用になる恐れがあります。
体調不良とはいわずに、そこまでいたった原因のみを伝えるようにすれば、たとえ質問されても事実のため返答することができるでしょう。
体調が完全に戻っていない場合
体調がまだ完全に戻っていない時はどのように面接を受けたらよいのでしょうか?
ここでも素直に伝えたら間違いなく落とされるでしょう。それぐらい「体調不良」はネガティブワードなのです。
今後のことを思えば、体調を完全に戻して、就職先を探すのがセオリーです。しかし、働かなければ食べていけないとなれば、体調不良をかかえながら就職活動をする必要があります。
退職理由はここでも体調不良にいたった原因のみを面接官に伝えれば問題ありません。
ここで大事なのは「体力にあまり自信がない」、「ノルマがきついと厳しい」など弱音をはくと採用されません。
その他の退職理由のネガティブワードは次のようなものがあげられます。
- 上司とケンカした
- 工場が暑かった
- 人と話すのが苦手だった
- 時間に厳しいのが嫌だった
- 早起きがきつかった
「コミュニケーション」や「自己管理能力」が低いとどの業務をやっても上手くいかないと判断されるでしょう。
事務職のすすめ
まだ、自分の中で自信が持てないなら、事務職がおすすめです。
- プレッシャー少ない
- ノルマが少ない
- 残業が少ない
- 労働環境が暑くもなく、寒くもない
- 肉体労働はない
- 休日出勤がない
- ルーチン業務が多い
体力や精神的にラクな現場を求めるなら、職種を事務職にするとよいです。給与は残業がないため安く抑えられますが、メリットは大きいです。
理由として、製造工場では立ち仕事が多く、暑い現場、寒い現場など労働環境の影響を強く受けます。また、チームで動くため自分の工程だけ遅れるわけにはいきません。繁忙期になれば休日出勤となります。
また、営業だと必ずノルマ(目標数字)を課せられます。数字のプレッシャーはもちろんですが、炎天下での外回り、出張過多で体調を崩しやすくなります。クレームがあれば、飛んでお詫びに行かなければなりません。
その点、事務職は残業が少なく、休日出勤はありません。働く場所はオフィス内なので冷暖房完備です。給与は営業や技術職に比べ少ないですが、精神的にラクです。
ルーチンワークが多いので、すぐ慣れます
正社員と派遣社員の選択
体調がいまひとつなら、派遣社員の方がよいのでしょうか?
答えは「ノー」です。
できる限り正社員を選択するようにしましょう。派遣社員は同じ職場で働きづづけられるのはMAX3年です。契約は3カ月更新、6か月更新、1年更新とわかれております。更新のたびにドキドキすることになるでしょう。
厳しい言い方をすると、会社側は仕事が減れば、いつでも契約を解除できる調整弁の役割なのです。
安定を求めるなら、絶対に正社員で就職先を探しましょう。特に、第二新卒は若く、将来性があり、40代、50代に比べ断然就職しやすいです。
私の会社で第二新卒、40代、50代の中なら採用するのであれば、間違いなく第二新卒を選択するでしょう。幹部候補や特殊スキルがない限り、企業は年齢が若い方を選びます。
理由は簡単で入社後の部署のバランスを見ているからです。
例えば5人の部署で50代の方を普通に採用したとします。年は一番上ですが、立場は一番下になります。本人のプライドもありますが、一番は周りが扱いにくくなるのです。雑務をお願いしたいのに、20代の若手だといいにくいですよね。
逆に同じ年代同士だと問題ありません。部署はチームで動くためチームワークはかかせません。
長く働いてもらえるのはもちろんでうが、若いので入社してからチームに溶け込みやすいです。
若さって武器になりますね
私はまだ、体調が完全ではありません。どうしよう?
体調に不安あるなら、ハードルが低い求人がおすすめです。
求人サイト『ハタラクティブ』の特徴
- 20代に特化している
- 事務系の求人が多い
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体調に不安があるので、相談しながら決めたいならこちらがおすすめです。
まとめ
前職の退職理由を「体調不良」と素直に伝えると不採用になる可能性が高いです。私が採用者でも同様の判断をしています。例え今元気な状況であっても、また再発するのではないかと考え不採用とするでしょう。
よって、退職理由を「体調不良」といわず、それまでにいたった原因のみを伝えるようにしてください。例えば、残業時間が多くて、ストレスがたまった。職場環境が殺伐として、気軽に相談できる環境ではなかったなど伝えるとよいでしょう。
まだ、体調がかんばしないが働かければならないなら、事務職がおすすめです。ノルマやプレッシャーが少なく、休日出勤、緊急対応はありません。体のリズムを整えやすく、長期的に働くことができます。一旦派遣社員に登録して、様子を見るのではなく、第二新卒としてエントリーする方がよい結果につながるでしょう。